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冬の加計呂麻島での楽しみ方 Vol.3〜新糖の季節です〜

執筆者の写真: クーミンクーミン

’新糖(しんとう)’この言葉、ご存知ですか?


その年に作られるお米のことを新米と言いますが、島ではサトウキビから作られるこの時期の黒糖のことを’新糖(しんとう)と言っています。



現在、加計呂麻島には5つの製糖工場(佐知克1件、野見山3件、諸鈍1件)が残っていますが、どこも丁寧な作業工程で、自然の味わいを活かした’純黒糖’にこだわり、作っています。


野見山のシュガーロード。この日は雨で、風も強かったけど、サトウキビの葉のサワサワという音を感じてきました。


風の爆音、要注意(苦笑)



さて今回は、加計呂麻島の佐知克(さちゆき)集落にある【西田製糖】さんの黒糖作りの見学へ。


加計呂麻島の潮風や太陽の光、雨水を吸収し、すくすくと成長したサトウキビを刈っていきます。この作業を手刈りでするところもあるので、通年通しての大量生産はできず、一つ一つの作業工程はとても丁寧に行われていきます。



刈り取られたサトウキビが積み上げられています。昔は皮を剥き、このまま丸かじりしながら蜜を吸っていたそう。


搾られた汁を釜に入れていく作業。これを「1番釜炊」と言って、汁をぐつぐつ煮込みます。


次に「2番炊」の撹はん。アクを丁寧に取る作業が行われていきます。


「3番炊」の攪はん。丁寧にアクを取った後、さらにぐつぐつ煮詰め、


出来立てホヤホヤ・・・まぼろしの純黒糖が出来上がります。


こうした一つ一つの丁寧な作業工程は、なんと400年も続いているそう。



加計呂麻島の製糖工場は、家業でやっているので、この時期になると島の人の手を借りて、これらの工程を進めているのですが、にいさんやねえさんたちの動きや手捌きは本当に素晴らしい。



さらにサトウキビのすごいのが、搾りかすを醗酵させると、サトウキビの酢「きび酢」が出来上がるのです。これが出来た経緯も、搾りかすをそのまま置いていたら、酢になったのを発見し、商品化したとか。



その他、搾りかすを作物の肥料や家畜の飼料にも使っているところもあり、捨てるところがない地球環境にもやさしい自然栽培のサトウキビ。



製糖工場は集落も違い、水や光の当たり方、潮風も微妙に違うので、それぞれの味を味わってみるのも、加計呂麻島ならではの、この時期の楽しみ方。是非、出来立ての黒糖、’新糖’を現地に味わいに来てください。※製糖の時期は4月いっぱいくらいまで。工場により終了時は違います。


カルシウム、カリウム、鉄分等のミネラル・ビタミン類が豊富なアルカリ性健康自然食品。




加計呂麻産の黒糖が買えるのは、瀬相港側のいっちゃむん市場・生間港側の加計呂麻体験交流館、古仁屋港にあるせとうち海の駅2階「みやげ処せんとうち」に並んでいます。ぜひ、あなた好みの味を見つけてみてくださいね!





◆奄美せとうち観光協会会員*加計呂麻島内製糖工場◆


◎西田製糖(佐知克集落)   

電話:0997-76-0117


◎タイケイ製糖(野見山集落) 


◎野見山製糖組合(野見山集落)

電話:090-3325-3950








◆お願いごと◆

加計呂麻島は有人離島なので、島に暮らす人に配慮した観光を心がけていただけますと幸いです。またなるべく、プラスチックやペットボトルなどのゴミは持ち帰るなど、環境美化&保護にもご協力くださいませ。よろしくお願いします。



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